ミックス
今日はミックスという作業でした。TD(トラックダウン)とも言います。一般の方はレコーディングって録ったら終わりってイメージがあると思いますが、これまた重要な作業の一つなのです。分かりやすく説明すると、バランス調整作業とでも言いましょうか...「もうちょっと、ギターをおおきくして〜」とか、「ドラムの音をもうちょっと、固い音でバキッと」とか、エンジニアに伝えます。ボーカルなんて凄く大変です。歌の場所によって声が大きかったり、小さかったりする訳ですから、一言一言ずつ、音量を合わせて行ったりします。エンジニアの方はあの、大量にあったつまみとにらめっこな訳です。な〜んだ、調整するだけか...って思ったら大間違い。ここからがプロの技です。聞こえないからあげるってだけでは、つじつまが合わなくなるのです。例えば、ギターをもっと大きく出したいから、グイッとあげたとしましょう。ギターはでかい音になってよしよしってなりますが、ボーカルがかき消されたり、ドラムのスネアが小さく聞こえたりします。これを”かぶり”と言います。そりゃあそうでしょ。スピーカーはステレオで基本的には2個しかありません。同じ所から音が出るのですから、音域やら、周波数の関係で音同士がぶつかってしまうのです。う〜ん、そんな時どうやっているのでしょう?はい、僕にも分かりません。しかし、敏腕エンジニアK君は煮詰まりながらもイコライザーとにらめっこしながら戦っておりました。12時間近くかかってやっと一曲ミックス終了した模様です。そして、ディレクター、アレンジャー、俺に試聴会です。更に注文します。そんなこんなを繰り返し、納得するバランスで、出来上がったものを、マスタリングという作業に出します。いや〜、レコーディングって大変でしょう?まぁ、俺は聴いて注文出すだけでしたけど...
| 固定リンク
« 調子は | トップページ | メタルエンジニアK »














